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キューバ農園視察

少し前のお話になりますが、二度目のキューバに行ってきました。

今回の目的は、Habanosとの打合せと農場の視察です。

一度目の視察は、COHIBAの工場で有名なエルラギート工場の視察でした。

今回はタイミングが合わずエルラギートはまた次回の機会に。。

そして、今回初の農場視察となります。

ハバナ市内から車で約1時間30分西に向かいます。

キューバには東西に別れて多数の農園があり、そこで世界で最も愛されるキューバンシガーのリーフを育てています。

その中でも特に有名な場所は、ピナールデルリオですがハバナから距離もあるので今回はその手前の農場にお伺いしました。

Habanosのスタッフと共にこちらにお邪魔しました。

まずは自己紹介と農園の説明になります。

こちらの農園は歴史も古く、良いリーフを育てることでも有名とのことです。

農場長や社長も含めてのコーヒーを飲んでのミーティング。

そして、このなんの工夫もなさそうなコーヒーが、、、なんととても美味しいんです。

キューバに行かれたことがある方は知っていると思いますが、

キューバ人が飲んでいる普段のコーヒー、コレ本当に美味しい。現地の特権なのかもしれませんね。

さて話もひと段落して、農場内の視察がスタートです。

写真を見てわかる通り、基本が赤土で水分をよく吸収するそうです。

農園の中も外も道も全てこちらの土なので風が吹くたびに砂埃がすごい状況でした。

最初の工程はリーフの発芽から苗への工程でした。

初めて見た農園。そしてびっくり水耕栽培!!!!

文明が進んでいるのか、話では200?年にはこのような方法で苗を育てているようです。

発泡スチロールで作られたフロートのような物に均等に間切がされており、そこに土を埋めてタネを撒くそうです。

そして発芽している中で、いい芽だけを残すそうです。

写真を見ると浮かんでいるのがわかりますね。作業風景はこんな感じです。

写真と動画を見てみると現地の雰囲気を感じられると思います。

中々見れる機会もないので、終始興奮状態です。

皆さんが思うキューバな景色かもしれませんね。

そして次にこの苗を育てるハウスに移動です。

こちらのリーフは基本的にラッパーという部分に使われるものになります。

ラッパーとは葉巻の一番外側の葉っぱであり、視認で評価に繋がる一番大切な葉になります。

勿論、見た目だでなく味わいも大切な葉ですので、葉巻にとってはとても重要なリーフです。

私の身長が178cmありますが、写真わかる通りとても大きく育っています。

一枚一枚の葉も大きく顔以上の大きさです。

上の囲いは【シェードグロウィン】麻の布で畑を覆っており、はが直接太陽に当たるのを防いでいます。

直接太陽に当たりながら育てる葉もありますが、その場合は葉も日焼けしてしまい味わいに苦味や雑味を生じるそうです。

ただし成長速度は早いそうなのですが、こちらの農園は全て【シェードグロウィン】でした。

実際にその葉だけで吸って吸いくらべができないので一概に言えませんが、

いつか農場別や育て方別での葉巻を味わって葉巻のブレンドを自分たちで作る。と言うこともしてみたいですね。

こちらの葉っぱ見た目でわかりますか??

こちらの葉は虫に食べられていたり、形が悪かったりしています。

このような葉はラッパーに使うことができないので、皆さんもご存知のシガリロ等に刻んで使用するそうです。

次にこちらのハウスを後にして、エイジング室に向かいます。

こちら湿度や温度管理をしており、とても蒸し暑く息苦しい場所でした・・・w

中は薄暗いのですが先ほど収穫した、ラッパー用のリーフが綺麗に上まで並んでいます。

先ほど息苦しいと言いましたが、こちらの中はまさに葉巻の香りがします。

エイジングされた葉から発酵臭が出ているので、さながら【葉巻部屋】です。

この香りだけでラムやウイスキーもいけそうです。

そしてこのラッパーを数日エイジングさせて、綺麗な艶、光沢感がある茶色のリーフにします。

動画で見てわかる通り、葉に充分な水分を含んでいるので引っ張っても切れません。

かなり伸びます。これは自分でしてみて「うわぁ!」と思うぐらい。


最後に戻る前に広大な敷地で植物が植えられていました。

こちらは【キャッサバ】です。日本で言うと芋の一種です。

なぜこちらが植えられていると言うと、農業の経験がある方ですとわかるのですが、

葉巻の葉を育てていると土が痩せていくそうです。

その場合、いくらいい種や気候でも良い葉が育たないので、このようにキャッサバを植えて土地を循環させています。

日本の農家でもこのように計画的にタバコの葉と里芋を交互に植えたりするそうです。

私は全く無知識だったのでこれも勉強。

葉巻は地球からの贈り物。とつくづく思いました。

そして、キューバ人の優しさに触れていつもほっこりします。

物がない。とよく言われますが確かに感じることもあります。

ただ生活には問題ない。むしろ物がありすぎるのもどうか?と思ってしまう国です。

日に日に変わりゆくキューバですが是非ご興味あれば!海もご飯も音楽もラムもおすすめです!